ミクリッツラインを柔道整復術に応用する。

今日は、ミクリッツ線についてご説明します。

もしかしたら、忘れているかたも多いのでは??

学生時代授業で聞いたことはあるはずです!

これを知り整復動作に応用してみてくださいね!

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ミクリッツラインとは

ミクリッツ線(ライン)とは、前額面で見た状態で股関節(大腿骨頭)から足関節中央(距骨滑車)に向けて引いた線をいいます。

この線の内・外側それぞれ2.5cm以内にパテラの中央が存在するのであれば膝のアライメントは正常と考えます。(回旋は別だが)

ミクリッツ線がパテラ中央を通過する時、FTAは172度であるとされています。

逆に2.5cmの範囲から出てしまう場合は、負担のかかりやすいアライメントになっていると考えます。

図の赤線から左↔️右合わせ5センチ以内にパテラがあるのが理想的です。

パテラが外側にある場合はO脚になり、外側の組織が伸長ストレスがかかり内側の組織が圧迫ストレスがかかりやすい状態です。

逆にパテラが内側にある場合はは外側の組織が圧迫ストレスがかかり、内側の組織が伸長ストレスが加わりやすくなっています。

ミクリッツラインを、正確に計るにはX線画像が必要ですが、体表からでもある程度計れるので臨床にも活かしてみてくださいね。

ミクリッツラインが乱れているときは膝だけでなく股関節や足関節のアライメントも考慮しなければいけません。

下肢の運動連鎖や下腿外側転位等も考慮し、アナトミートレインも考え筋バランスや関節整復を組み立てていきましょう。

他にも運動療法でスクワットをする際も「膝とつま先の方向を揃えましょう」と患者さんに伝えるかと思いますが、これも、ミクリッツラインを整え、荷重ストレスを正しくかけることになります。

なので「つま先の向きと膝の向き」だけでなく、『大腿骨頭~距骨のラインを整える』という風に考えると尚良いです。

こうすると、股関節、膝関節、足関節が整いやすく、バランスのよいストレスの少ない姿勢です。

理想は足底アーチも整えて趾の向きも揃っている状態ですが、患者さんが理解したりインソールを使わないと逆にミクリッツラインが崩れてしまうので注意が必要です。

股関節のアライメントも考えると骨盤や脊椎もやはり絡んでくるので、やはり体幹の事も考えないといけませんが、まず、膝の痛みにアプローチする際は是非ミクリッツラインを意識してみてください。

最後までお読み頂きありがとうございました。

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