今回は関節の矯正の話が出てきていたのでさらなるクリニカルリーズニングができるように、スタビリティとモビリティの話を記事にします。
人の身体は約260個の関節があります。
それぞれの関節がうまく情報を伝達し合って正しく動くことによって、痛みなく身体がスムーズに動いています。
その関節にはただ動くのではなく、それぞれ分担された役割があります。
それが今回のテーマである
「モビリティとスタビリティ」です。
細かく説明しますと
関節にはモビリティ関節とスタビリティ関節の機能的な二種類に別れます。
「モビリティ」とは
移動性、可動性、動きやすさ、などの意味。
モビリティ関節とは、関節の中でも動かすのに特化した関節のことです。
「スタビリティ」とは
安定性、すわり、などの意味。
スタビリティ関節とは、安定に特化した関節のことです。
関節には「モビリティ関節」と「スタビリティ関節」があります。
つまり、「動かすことをメインにする関節」と「動きを安定させることをメインにする関節」があるということです。
モビリティ関節とスタビリティ関節は
基本的には交互に存在していることが多いです。
続くと可動しすぎたり、逆に固定力が強く動きにくくなってしまうからですね
それぞれの関節を覚えておきましょう。
「モビリティ関節」の部位
・肩関節
・胸椎
・股関節
・足関節
・手関節
「スタビリティ関節」の部位
・肩甲胸郭関節
・腰椎
・ひざ関節
・足部
・肘
基本的には「モビリティ関節」の動きが悪いと関節に負担がいってしまいますし、
「スタビリティ関節」に安定性がないとこれまた関節に負担がいってしまうわけですね。
それぞれ患部だけではなく別の関節にも、悪影響を及ばします。
逆にモビリティ関節が動きすぎていたり、スタビリティ関節の拘縮が強くなりすぎて固まりすぎている事もあります。
これを理解すると野球肘も肩関節や手関節の動きの分析も必要になることがわかりますし、整骨院でよく見る体幹の痛みも、例えばその人の姿勢を分析し、モビリティとスタビリティの関係も考えて背骨の矯正をしていくとなお効果が出ます。
矯正にもモヒリティに持っていくか、スタビリティに持っていくかを考えて整復していますか??
専門用語はしらなくても良いですが、背骨一つ一つを、例えばLS関節は動きをつけて、緩んでしまっているL4-5は固定するように整復、という風に考えられるようにはしておかないとダメですよ!
まとめ
それぞれの関節のタイプを知った上で状態を把握し、やはり体質や状態に合ったアプローチが必要になるということです。
最後まで読んで頂きありがとうございました(^^)