専門分野以外への紹介状の書き方

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専門分野以外の科目への紹介状の書き方

整骨院での医師連携はなにも整形外科に限ったものではありません。

施術している患者さんが内科系疾患の予兆がみられれば内科に紹介しますし、皮膚科疾患なんかも時々みられます。

参考までに、そんな患者さんの紹介状の例えを紹介しておきます。

紹介状

○○皮膚科
○○○○先生御侍史

患者 ○○○○ 様(○○歳)

いつもお世話になっております。
上記の患者は当院にて腰部捻挫を加療しているものですが、本日、右脇腹に痛痒感を訴え、確認したところ水疱を形成していましたのですが、当院の専門外と推察し貴院を紹介いたします。お忙しいとは思いますがご高診ご処置のほどお願いします。

◯◯年◯月○日

〒◯◯◯ 東京都○○市○○
◯整骨院 柔道整復師 ◯◯(印)
Tel.XXXX-XX-XXXX Fax.XXXX-XX-XXXX

施術している患者さんが自分の専門分野以外の疾病について相談されてきた場合は、適切な医療機関を紹介します。

患者さんにかかりつけの主治医がいる場合はその主治医に紹介すれば良いでしょうし、いない場合は提携先や患者さんの自宅や施術所に近いところを紹介します。

この場合も対診と同様に、文書で紹介した方が良いでしょう。
そうすることによって、提携してもらえる医療機関のネットワークが増えていきます。
医療機関のネットワークは整形外科や内科にとどまらず、できるだけ数多くの診療科目を網羅するのがお勧めです。

そうすることにより逆に、内科医院の先生から患者さんを、紹介してもらえることもあります。

ポイントは頭に「紹介状」と書きます。

紹介先医療機関名称、医師氏名(フルネーム)を書き、その後に続ける「御侍史」はやや小さめの文字で書きます。

患者氏名はフルネームで書き、年齢または生年月日を書きます。

挨拶文を入れ本文は簡潔に書きます。

また、本文中には原則、病名を書きません。
柔道整復師には診断することが許されていませんから、診断名を記載することは控えるべきでしょう。ましてやこのような場合は柔道整復師の専門外です。

あえて病名を入れる場面がありましたらという表現を使うのでしたら「◯◯かと推察します」や「◯◯等を懸念しています」等の表現が良いと思います。

本文の終わりに「ご高診ご処置のほどお願いします」とありますが、これは患者さんを戻してほしいという「ご教示」とは違い、そちらで診てください。という意味になります。
「ご高診」で紹介先の先生の診断を敬(うやま)った上、「ご処置」で紹介先の先生の元で手当ても依頼するものです。

以前書きましたが、骨折や脱臼の後療施術に対する同意を得ようとする場合や、加療途中の患者さんの傷病について対診(依頼)してもらう場合は本文の終わりに「ご高診ご教示をお願いします」とします。

「ご高診」はいずれにも用いますが、「ご処置」と「ご教示」はそれぞれ使い分けます。
ちゃんと使い分けしないと、紹介先医療機関ではどのように対処すれば良いのか困ってしまいます。

そして、施術所所在地(郵便番号を含む)、施術所名称、柔道整復師である旨および柔道整復師氏名ですね。
柔道整復師氏名の最後の文字の右半分に印影がかかるように認印を押印します。

是非この記事も参考にしてもらい、コメディカルとして医師と連携してみてください。

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