ドケルバン病へのアプローチ

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ドケルバン病へのアプローチ

久しぶりに治療のための記事を書いていきますね(^^)

クリニカルリーズニングして治療プランをたてれない先生は参考にしてみてください(^^)

最近妻が産後で抱っこをしているせいもありドケルバン病になってしまいました(笑)

治療してあげてるのですがその時の考えを記載してみるので読んでみてください。

ドケルバン病は中年女性に多い手関節部の腱鞘炎で長母指外転筋腱と短母指伸筋腱に伸長ストレスが加わったり橈骨茎状突起と伸筋支帯の間で絞扼(こうやく)され、摩擦のために炎症を生じます。

産後はリラキシン等による関節弛緩により腱が伸長ストレスにさらされやすくなり、抱っこも多いのでドケルバン病が起こりやすいです。

ドケルバン病の徒手検査法で有名な母指を握りこみ手関節を尺屈させるFinkelstein testは正式にはEichhoff test(アイヒホッフテスト)といいます。柔整師は間違えて教わってる人が多いので頭に入れておきましょう(^^)

ドケルバン病に関係する長母指外転筋や短母指伸筋に対してマッサージや筋膜リリースを行い弛める・筋腹にASTRを末梢方向へかけ直接アプローチするのもいいです。
ディープフロントアームラインディープバックアームラインによる連結筋膜を弛めるのも効果的です。
また母指伸筋とスリングを形成している拮抗筋の母指球筋を弛めると母指が伸展しやすくなり母指伸筋に伸長ストレスが加わりにくくなります。短母指外転筋や短母指屈筋の屈筋支帯に近いところはトリガーポイントが形成されやすいポイントです。
硬結を触れた場合は、末梢方向に引き伸ばすようにリリースを行いながらストレッチを行います。

ビールジョッキを持つように撓側を上に重たいものをもつと手関節が尺側に変位しやすくなるのでTFCCをリリースで弛めてから手関節を撓側に整復しながらROMを行います。この時は手関節の関節面の角度を意識しながら動かしましょう。

他にも遠位撓尺関節CM関節も位置異常が起きやすくアプローチが必要な関節です。

整復しながらアイヒホッフテストを行うとその場で痛みが軽減したりします。

解放されるのが確認されたら、その位置を保つ方向へテーピングで補助。

手のひらを上に向け物を持つように指導すると良いかも知れません。

このようにたかが腱鞘炎でも広い視野でアプローチポイントを探してみましょうね!

最後までお読み頂きありがとうございました(^^)

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