手指の関節の構造を復習する。

手指の関節

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①手根中手関節(CM関節)

中手骨は、橈側から第1〜5中手骨と呼ばれています。遠位手根骨列との関節を手根中手関節と言います。

関節包と関節腔は共通になっています。

第2、3中手骨のCM関節には、可動性はほとんどありません。第4、5中手骨のCM関節には若干可動性があり、母指との対立運動において、横アーチの増減に関与します。

第1中手骨は大菱形骨と鞍関節を作り、母指の対立運動を可能にする大きな可動性があります。CM関節では一番損傷を起こしやすい部位です。

引用

②中手指節関節(MP関節)

中手骨と基節骨から構成されている関節です。2軸性の顆上関節に分類されますが、伸筋腱や靭帯によって可動性が大きく制限されているため、機能的には蝶番関節に近いと言われています。第2〜5指のMP関節屈曲は90度であります。自動的な伸展はわずかですが、他動的には45度伸展します。

また内外転も可能で、第2、4指は45度、第5指は50度外転します。母指のMP関節に関しては、屈曲60度、伸展10度の可動性をもち、内外転はできません。 過外転の外力が加わりやすく捻挫を起こしやすい部位です。

③指節間関節(IP関節)

第2〜5指の場合、近位指節間関節(PIP関節)と遠位指節間関節(DIP関節)があり、母指の場合はIP 関節と呼びます。いずれも蝶番関節です。靭帯は内側側副靱帯外側側副靱帯があります。第2〜5 指のPIP関節は100度、DIP関節は80度の屈曲角度を持ちます。母指のIP関節は屈曲80度、伸展10度の可動域を持ちます。

突き指による捻挫や骨折も診ることがありますし、関節の位置異常から起こる関節損傷もありますね。

年齢を重ねると変形を起こすことも多い部位です。

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最後に

手指の関節の構造も理解しておかないと柔道整複師の技術を活かす場面を逃してしまいます。

急性から亜急性を診ることのある部位なので構造を復習しておきましょう。

最後までお読み頂きありがとうございました。


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