膝関節
大腿骨、脛骨、膝蓋骨から構成され、人体の中で最も大きく負担もかかりやすい関節です。
膝関節には、主に大腿脛骨関節(FT関節)と膝蓋大腿関節(PF関節)の2つが存在します。
関節面の接地面積は少なく、負荷は強くかかる部位のため、多くの靭帯で補強されています。
引用
関節内靭帯
関節外靭帯
大腿骨と脛骨の長軸は、外側で170〜175 度外反しています。
①大腿脛骨関節
大腿骨内側顆と脛骨内側顆からなる内側コンパートメント、大腿骨外側顆と脛骨外側顆からなる外側コンパートメントから構成されています。
大腿骨内・外側顆の関節面は非対称な形をしており、これにより屈曲半径も異なります。関節面の広さを比較すると、内側顆の方が広いです。
大腿脛骨関節の関節面の非対称(内側>外側)によって、Screw Home Movement(スクリューホームムーブメント)という現象が起こります。これは、膝屈曲位から伸展していくとき、最終域で外旋方向へ誘導されるというものです。 また、靭帯の走行から考えてもこの現象が起こります。前十字靭帯は前顆間区から外側顆にかけて斜めに走行しており、膝伸展位で緊張します。後十字靭帯は内旋を制動しており、外側側副靱帯、内側側副靱帯も伸展、外旋で緊張するからです。
この動きは関節を矯正させ痛みを取り除くためには必ず必要になってきます。
細かくは別の記事でしっかりと載せていきますね。
②膝蓋大腿関節
膝蓋骨関節面と大腿骨膝蓋面から構成されいてる関節です。膝蓋骨の後面は、3/4が関節面となっており、わずかに凹上の形をしています。主な役割としては、大腿四頭筋の損傷を予防する、膝伸展筋力発揮の補助、膝関節の保護などがあります。
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最後に
膝の簡単な構造を記述しました。
関節の矯正や実戦的な事をどんどん載せていきますがまずは、解剖学的構造を理解しないと、ついてこれなくなります。
しっかりと覚えておきましょう。