アナトミートレインの主要ラインもあと少しです!
頑張って覚えて行きましょう(^^)
アナトミートレインは初心者でも治療に活かせますし上級者も絡めることによって幅を広げることができるので是非しっかりと覚えて見てくださいね(^^)
本日はファンクショナルライン(FL)という対角線上に連結しているラインを紹介します。
FLの連結
FLにはフロントファンクショナルライン(FFL)とバックファンクショナルライン(BFL)と同側ファンクショナルラインがあり前と後ろと、対角線ではない同側の連結のラインが存在します。
FFL BFL
長内転筋 外側広筋
↓ ↓
対側の腹直筋 大臀筋
↓ ↓
大胸筋 対側の広背筋
このように身体の前面と後面を対角線上に走行しているラインになります。
同側のFL
広背筋
↓
外腹斜筋
↓
縫工筋
こちらは同側への機能的な広がりがあります。
引用
FLの特徴
①.体幹の表面を通り、反対側の骨盤・下肢まで連結していて、アームラインの延長線上にある。
②.インナーマッスルラインではないので姿勢の調整には、あまり関与していない。
③.運動やスポーツの時に機能し、四肢の動きを安定させバランスを保つ。
では、細かく説明していきます。
体幹の表面を通り、反対側の骨盤・下肢まで連結していて、アームラインの延長線上にある。
FLはアームラインとも連結があります。
FFLはフロントアームライン、BFLはバックアームラインとの連結があり、FLは上肢と体幹・下肢の伝達役を担っています。
上肢からの運動を体幹・下肢に伝え、下肢と上肢と相互に関係しあい、パワーの強化に繋がります。
運動時において、上肢だけで機能するのではなく、下肢から体幹へ、体幹から上肢へと力が伝わり、全身を使ったダイナミックな動きになり、よりパワーと正確性が増します。
また螺旋状に走ることからSPLの四肢への補助的な役割があり、強靭な回旋運動をアームラインに伝えます。
投球動作やバッティングなどに大きな影響を出します。
つまり、FLは力の伝導において、中心的な役割をもったラインなのです。
ポイントとして、FLは肩関節と股関節が繋がりを持っているので、スポーツ動作において肩関節と股関節の位置関係を見ておくことが、重要です。
機能的な特徴として他のラインと連結して力を伝導します。
FLとSPL(スパイラルライン)とLL(ラテラルライン)は外腹斜筋を介することで
①.同側の股関節へ(LL)
②.対側の内腹斜筋へ(SPL)
③.恥骨を介して対側の長内転筋へ(FL)
複数のライン連結が全身への連続的な力の発揮を可能にします。
④同側のFLであり、縫工筋を介することで、
広背筋→外腹斜筋→縫工筋
と同側へ機能的に広がっていきます。。
このラインの例としては、水泳のクロールのストロークをするときなどが当てはまります。
FLをストレッチする。
FLをリリースするストレッチをご紹介します。
SPLと同じ方法です。
①.立位で片足を一歩後ろに引き、引いた足と同じ側の手を床方向に伸ばします。
②.反対側の手を斜め上後方へ挙上し、目線は挙上した指先へ。
③.体幹を挙上した手の側へ回旋します。
④.10秒程度保持したら二回ストレッチして反対側も同様に行います。
ポイントとしては、
・痛みが伴うようでしたら行わないでください。気持ちよく感じる程度に伸ばしましょう。
・対角線上が伸びるイメージをもつ
・両足とも踵やつま先が浮かないように
・前方に置いてある足の膝は伸びきらないように
こののポイントを踏まえて行ってみてみてください。
おすすめの本
ファッシャル・リリース・テクニック―身体構造のバランスを整える筋膜リリース技術
アナトミー・トレイン [Web動画付] 第3版: 徒手運動療法のための筋筋膜経線
おわりに
FLはスポーツなどダイナミックな動作を評価する際に、見ておかないといけないラインです。
FLを通じてどのように力が全身に力が伝わっているかを理解しておくと、逆にどこで伝導が止まっているのか評価ができるので役立ちます。
最後までお読みいただきありがとうございました。