アキレス腱断裂、リハビリ時注意事項

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アキレス腱断裂、リハビリ時注意事項

皆さん、こんにちは。

本日は整骨院にアキレス腱断裂の方が来て保存療法で治療していくことになった際に注意することを書いておきます。

整骨院で診ることは少ないかもしれませんが、保存療法でしたら整骨院でもしっかり対応できます。

以下の事を活かしてみてください。

アキレス腱断裂概要

アキレス腱断裂はほとんどが狭小部に起こりその場合は、殆どが完全断裂になります。トンプソンテストで確認しましょう。

稀に筋腱移行部に起こることもあり、その場合は部分断裂の物も多いです。

保存療法と手術療法があり、基本的には両方予後は良好。(歩行不能等の後遺症は出ないが健側と比べると筋力低下や張り感は残りやすいので注意)

保存療法は再断裂の確率が10%の症例に起こり、これは手術療法の2倍になります。(最近は保存療法も進歩して再断裂率が変わらないという論文も出てきています。)

完全断裂の場合ギプス固定は3週〜4週、手術でも術後2週間は固定。

再断裂はギプスを外した1ヶ月後の時期が一番多いので注意が必要。

そこからシーネや装具に切り替えて、底屈位じゃない固定をさらに、2週間から4週間。

リハビリ期間は6ヶ月でスポーツ復帰を目安。

手術のほうが1ヶ月程度復帰が早いです。

完全断裂の場合は手術のほうがメリットがあるが、感染症や入院しなければいけないデメリットもあります。

患者さんに説明しどちらか選んで貰いましょう。一度Dr.の考えを仰いでおくことをお勧めします。

リハビリ時注意事項

アキレス腱断裂​術後のリハビリテーションの要点は以下の通りです.

①、筋腱長のコントロール(Elongation(伸びること)を起こさないように注意)を行う。

②、術部とその周囲の組織の癒着防止,滑走改善を行う。癒着を起こしやすいポイントとして

  1. 皮膚や下腿筋膜間
  2. 滑液鞘(パラテノン)間
  3. 腱付着部付近と脛骨の間にある組織(脂肪組織:kager’s fatpad,足趾屈筋群,滑液包)間など

③、足関節機能の改善(足関節底屈・背屈可動域,ヒールレイズ機能(つま先立ち))を行う。

④、歩行動作異常の改善を行う。

⑤、筋力(ピークトルク・持久力)低下の改善:健患比(正常な方の筋力との比率)76~89%を2年以上残存する傾向にあるとされているため,腱の状態が安定した後,積極的な筋力トレーニングを行う。

⑥、再断裂の回避を行う:10週以内に起こりやすいと言われており,特に装具除去1週間は注意を要する。階段の踏み外しでの再断裂が多いので指示する。

ざっと書くとこんな所でしょうか。

細かいテクニックも必要なので希望の方は個別相談からお願い致します。

最後までお読み頂き、ありがとうございました(^^)

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