脊椎のランドマークを知り脊椎矯正・整復に活かす

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脊椎のランドマークを知り脊椎矯正・整復に活かす

ある程度関節を矯正して治療を行っている先生ならすでに知っていると思いますが、脊椎のランドマークについて記事を書いてみますね(^^)
ランドマークとは、目的である組織の位置を見つけるための指標のことです。
頚椎は7個、胸椎は12個、腰椎は5個ありますが、どこに何番の椎骨があるか
ランドマークを覚えておくと、問診や治療の時にとても役立ちます。

頚椎

C1・C2

両側の乳様突起を結んだ線上にC1が存在します。
1つ下の高さにC2の棘突起・横突起がが大きく体表上に触れます。
C1は深さがあり触れにくい位置に存在しますが、C1横突起は整復操作をすることが多いのでC2と間違えないよう覚えておいてください。
C3は舌骨の高さ、C4は甲状軟骨の高さです。

C7

頚椎棘突起が一番盛り上がっている骨です。
前屈し下を向かせると棘突起が隆起し分かりやすいです。
頚椎の棘突起は二股に分かれているのが特徴ですがC7は分かれていません。
Th1と見間違いやすいですが、首を左右に回旋させると、最終域近くでC7は動きますがTh1はほとんど動きません。(僅かに動きを感じる方もいます)
胸椎は肋骨と繋がってて、頚椎の回旋では動かないんです。

胸椎

Th2

肩甲骨の両上角を結んだ線上にあります。

Th3

両肩甲棘の内側端を結んだ線上に存在するのでランドマークにしてみてください。

Th7

座右の肩甲骨の下角を結んだ線上がランドマークになります。
(肩甲骨の位置異常をきたしている患者さんは多く、また脊椎も側彎により高さが違うことが多々あります。
正確な位置というよりは目安程度に考えてください。)

Th12

両肘頭を結んだ線上にあります。

腰椎

L2

左右の『第12肋骨の先端』を結んだ高さ。

L3

腰椎の前彎の最もくぼんだ位置。

L4

『腸骨稜の頂点』を結んだ線(ヤコビ線/Jacoby line)。
この線上にL4棘突起が存在します。
これは国家試験にも出るので皆さん知っていますね(笑)

S2

PSIS(後上腸骨棘)を結んだラインの正中仙骨陵がS2です。

おすすめの本

終わりに

途中軽く書きましたが、ランドマークはあくまで指標です。歪みによりランドマークがずれてたり、そもそも腰椎の前彎なんて無い方もいますよね?
人によっては脊椎の数が違う方も要るので必要なら一つ一つ数える必要があります。
どうでしょうか?皆さんはすでにランドマークを活かし正しい問診や治療をしていますか?
なにも考えずに揉んでいるようでは柔整師の社会立場は変わりません。
整骨院レベルの患者さんは命に関わるような方はいませんが、痛みで悩んでいて生活上で苦しんでいる方はとても多いです。
そういう方をしっかり評価して楽にしてあげられた時、人によっては医師以上に感謝をしてくれる方も居ますよね。
そしてランドマークは知るだけでは意味がありません。最初は難しいかもしれませんが練習しているうちに、
「あった! これか!!」
と正確に触れるようになれます。
そして指標にするだけでなく、そこからアプローチへ移行できる技術も身に付けましょう!
最後までお読み頂きありがとうございました。
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